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2016年8月

2016年8月20日 (土)

保証責任○○信用販売購買利用組合の抵当権抹消

保証責任○○信用販売購買利用組合を抵当権者とする抵当権の抹消を依頼されました。

さて、通常の場合、こういう組合は、行政官庁が市町村農業会の設立を命じたときに解散を命じられ、当該組合の権利義務は○○市町村農業会に承継されるのです。

そして、この市町村農業会という法人もすぐに解散となりました。(昭和23年)

市町村農業会の権利義務は、原則として農業協同組合に承継されたと考えられますが、市町村農業会の権利義務が農業協同組合に包括的に承継された旨の規定は存在しません。

・・・ということで、通常の場合、解散している市町村農業会が抹消当事者になるのです。

なんで通常の場合という言い方をしたかというと、今回の保証責任○○信用販売購買利用組合は、市町村農業会に権利義務が承継された組合ではなかったからです。

70年も昔のことですから詳細は分かりませんが、市町村農業会に権利義務を承継させられる法律の施行前の解散であり、抹消当事者はこの保証責任○○信用販売購買利用組合だということになるようです。

結局、原則通りってことですね。

実は、登記されてないのに、保証責任○○信用販売購買利用組合から○○市町村農業会へ権利義務が承継されたことを示せという無理難題を出されて、ほとほと困った案件なのでありました。

2016年8月16日 (火)

せっかくの公正証書遺言が…

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

大変な思いをして仕上げた仕事なのに,そのままにしておくと,何が大変でどうしたら解決出来たのかを忘れてしまう・・・。

ってことで,最近の大変だった公正証書遺言が存していた相続登記のポイントをご紹介。

相続人数人に持分で相続させる遺言。

「○○が死亡した場合には,○○が相続するはずであった財産を□□に相続させる。」旨の記載があり,遺言者としてはバッチリの内容だと思っていたはず。

ところが!遺言で指定されていた相続人の一人が相続放棄をしてしまったのです。

放棄した方は,自分が相続放棄をすれば,遺言で指定された他の相続人の相続分が増えると思って,良かれと思って相続放棄をしたようですが,実は,そう簡単にはいかないのです。

結論から言うと,その相続放棄した相続分については,遺言がなかったものと同じ扱いになってしまい,相続人全員でその部分だけの遺産分割をしました。

それと問題点が他にもありました。

それは遺言執行者。司法書士が遺言執行者になっていましたが,その司法書士はもういませんでした。

職業人として,遺言執行者になったとしたら,最後まで責任を持つように,何らかの手段を講じないといけないのじゃないかと思った次第です。

2016年8月 7日 (日)

休眠担保権の抹消と思いきや・・・こんな方法が!

リア充し過ぎて、なかなかブログの更新が出来ませんが、資料を処分するためも、ここにアップをしておきます。

今回は、「あ、古い抵当権がある・・・こりゃあ、休眠担保権の抹消手続をするしかないかなぁ…。あ、いや、この抵当権者の子孫は、分かる。。。」

親戚の相続登記をしたところ、古い抵当権を発見したのです。

抵当権者も知っていると言えば知っている家の方。

ここは、真っ当にそこに抵当権抹消のお願いに行くべきだと助言しようと思ったのですが、とりあえず、抵当権設定当時のことを親戚の方に聞いてみたら、分からないとの答え。

そりゃあ、そうだわ、何せ、明治34年・明治37年・明治38年の抵当権だもの。

なので、閉鎖登記簿謄本を取得してみました。

すると、この不動産は親戚の先祖が明治38年に競売で取得した物件だったのです。

それで、今度は法務局にお尋ね。「明治38年当時は、競売で不動産を取得しても、抵当権は抹消されなかったんですか?」

回答は「裁判所からの抵当権抹消の嘱託がないと抹消されません。」

裏を返せば、裁判所に抵当権抹消の嘱託を申立をすれば良いってことです。

ということで、裁判所への登記抹消の申立必要書類は以下の通り。

なお、これは水戸地裁のものです。

①登記抹消申立書(不動産の表示及び抹消すべき登記を記載)

②不動産登記事項証明書(登記簿)

③申立人の住民票

④収入印紙 1物件につき1,000円

⑤郵便切手 1,034円(522円+512円)

⑥申立人の連絡先(電話番号)

このケースはちょっとレアかと思いましたが、なんとすぐさま、同じケースに遭遇。

しかも、同じも同じ、抵当権者が同一なんだもの。

競売物件の消えていない担保権の抹消は、この方法で解決出来そうです。

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